日本車の場合、その多くのブレーキシステムはキャリパ、ブレーキディスク、オペレーティングシステムが
別々の下請けメーカーに任される。一方、ヨーロッパではアーテやブレンボのような
ブレーキのスペシャリストがシステム全体を一貫して設計、生産し、結果としてすぐれた
パフォーマンスを有するブレーキシステムをリリースしている。
アーテは1906年にシュツットガルトで創業したブレーキシステムの専門メーカー。
アーテはドイツ有数のコングロマリットであるコンチネンタルグループの一員、コンチネンタル・テーベス社のブランドである。
ユーロ圏を中心に世界22カ所の工場ラインを持ち、1日にキャリパ11万、ブレーキホース13万、
ABSシステムを3万ユニット生産している。 アーテ製ブレーキ部品はヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国の有力自動車メーカーに供給され、
フェラーリやポルシェ、ダイムラー・クライスラー、BMW、フォルクスワーゲンをはじめ、
GM、フォード、トヨタ、ホンダもアーテ製ブレーキを採用している。 またアフターマーケット向けに高性能キャリパ、ローター、パッドをセットしたパフォーマンスキットや
独特の星形スリットの入ったパワーディスクなども生産している。
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