ザックスのレース部門(F1、WRC、WTCC等) “SRE”にて独自に設計開発されたサスペンションセットRS-1。
ホームグラウンドのホッケンヘイムリングとニュルブルクリンク旧コースにて長期に渡り開発テストを施しました。
F1のグラウンドコントロールを本業とする技術集団SREが、クラブスポーツユーザーに向けた初の製品です。
車高調整とニードル方式による1way(伸び+縮み同調)20段減衰調整が可能です。
このSRE製ダンパーRS-1の基本性能と、ニードルによる減衰調整の優位性は、
日本国内のモータースポーツ“VWGtiCup&LotusCupJapan”のレギュレーションとして
全車に標準順採用された事により実証されました。
(製品は各レースレギュレーション専用品)ナンバー付きレース車両での実績、
つまりサーキットから公道の一般走行も可能なサスペンションセットであり、
従来までのコンフォータブルイメージのザックスとは一線を画す製品です。
RS-1のオーバーホール&リセッティングを行って行きます。
サービスメニュー
SRE(ザックスレースエンジニアリング)RS1 
  商品構成
フロントショックX2
車高調整 ニードル方式による1way(伸び+縮み同調)20段減衰調整
リアショックX2
車高調整 ニードル方式による1way(伸び+縮み同調)20段減衰調整
フロントバネ
VOGTLAND(ヴォクトランド)社製 非線形特性スプリング
リアバネ
VOGTLAND(ヴォクトランド)社製 非線形特性スプリング
リア用車高調整式スプリングシート
調整レンチ 
■SRE RS1の開発 

RS-1の製作元、
SACHS RACE ENGNEERING GmbH
(ザックスレースエンジニアリング有限会社)

母体企業であるZF SACHS AG(ゼットエフザックス株式会社)の100%子会社です。
ユーロ圏最大手のフットワーク開発プラントを持つZF SACHS社の
R&D(研究開発)を担い、一方ではプロフェッショナルコンペティションの
製品開発&供給を行っている、とっても秘密が多い会社で、常に影の存在として動いて
(本人達は至って普通ですが)いるように思えます。
SRE社のタスクプライオリティ、
1 ZF SACHSのR&D
2 プロチーム、チューナーへの製品(部品)供給
3 手が空いたらアフターマーケット製品の開発、供給

レース部門なのに乗用車の研究開発が最優先されている所がZF SACHSと言う
企業の強みで、R&Dの設備とデータを共有する事で
オートバイ、乗用車からF1まで幅広く製品を用意出来る
世界唯一の仕事が最優先されます。
次のプロチーム、チューナーへの供給がSREとして本業とアピールしているタスク
RS-1以前の製品、SREアイバッハコラボモデル(倒立サスペンションセット)
RSシリーズ(R53Miniで大好評でした)
そしてPerformanceSet(固定式パフォーマンスセット)
これら全ての製品はR&Dとチューナー供給による副産物です。
RS-1は企画>テスト&開発>製品リリース
までを一貫してSRE社が行っている事

しかもナンバープレートが付いたクルマ用の製品としてはSRE社創立以来、
全く初めての製品。多忙な開発、供給の中、構想5年(ホントです)開発は“ずーっと”です。
自分達の納得行くまで完成させない、
彼らはSRE社、ZF SACHSの看板上、太鼓判製品しか出せない
“奇跡のような製品”

※追記4/25
奇跡のようなプロダクツを現在まで引っ張ってきた
RS-1開発主任、マークスラインワウト氏が今月一杯でSRE社を退社。
来月から母体企業ZF SACHSのR&Dに移籍が決定しました。
これからリリースされるメルセデスとフェラーリのスーパースポーツマシン
(共に車名すら未定)のダンパーは彼の設計によるものが装備されます。
RS-1を創った男はそれくらいの技量を持つエンジニアです。

SRE製、1way減衰調整(伸び縮み同調)サスペンションセット「RS-1」に
付属されるスプリングは、
ドイツHagenにヘッドクォーターを構えるVOGTLAND(ヴォクトランド)社製を採用。
そこはドイツ!製品精度、ショット(巻き上げ)精度、
統合クオリティーはTOPクラスです。
でなきゃ”VOGTLAND社、バネ製造一筋100年は続きません”から。
SREの要求に答えたスプリング性能は間違いのない商品です。
スプリングの発展性に関して、
将来的にはVOGTLAND社以外のスプリングへのupグレードも検討しております。